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広島で成功の舵を取る!再開発で変貌する「水の都」のテナント動向

中国・四国地方の政治経済を牽引し、美しい「水の都」としても知られる広島市。瀬戸内の穏やかな気候と、活気あふれる都市機能が融合したこの街は、平和を象念する国際都市として、世界中から多くの人々を惹きつけてやみません。

現在、広島市は都心部を中心に「100年に一度」と言われる大規模な再開発の渦中にあります。路面電車の乗り入れも間もない広島駅ビルの建て替えや、都心部の紙屋町八丁堀エリアで続く再開発は、街の風景と人の流れを劇的に変えつつあります。これは、新たなビジネスチャンスが至る所で生まれていることを意味し、事業者にとって広島は今、非常に魅力的な市場となっています。

■10秒でわかる!この記事の内容
・広島駅周辺:未来の広島を象徴する、ビジネスと広域交流の玄関口
・八丁堀・紙屋町:伝統と革新が交錯する、商業・ビジネスの中心地
・流川町・薬研堀:中四国最大級の食とエンターテイメントの歓楽街
・横川駅周辺:新旧のカルチャーが融合する、個性派の集う発信拠点

■広島の個性を彩る主要商業エリア

広島の商業活動は、それぞれが独自の強みと魅力を持つエリアに分かれています。陸の玄関口として変貌を遂げる「広島駅周辺」、広島最大の商業・ビジネスエリアである「八丁堀・紙屋町」、そして独自のカルチャーを育む「横川駅周辺」「流川町・薬研堀エリア」といった多彩なエリアが、それぞれの個性を放ちながら街全体を活性化させています。

■広島駅周辺:未来の広島を象徴する、ビジネスと広域交流の玄関口

中国地方の玄関口であるJR広島駅は、百貨店や駅ビル、オフィスビルが林立するビジネスと商業の一大拠点です 。このエリアは昼間人口が非常に多く、平日はビジネスパーソン、休日は最新のトレンドを求める買い物客や観光客で絶えず活気に満ちています 。
現在、このエリアの価値をさらに高めているのが、駅前の大規模再開発です。新しい駅ビル「minamoa(ミナモア)」には、ホテル中四国初出店となる高感度なテナントが多数入居する等、新たなランドマークの誕生が期待されています。

商圏データを見ると、このエリアは単身世帯、特に20代の若者高齢者の単身世帯が県平均よりかなり多いのが特徴です 。また、交通手段として鉄道・電車の利用率が非常に高く 、広域からのアクセスがいかに重要であるかがうかがえます。
話題性の高いカフェレストラン、高感度なアパレルコスメなど、広域からの集客を見込める業種に最適です。また、安定したオフィスワーカーのランチやディナー需要も確実に見込めます。

■八丁堀・紙屋町:伝統と革新が交錯する、商業・ビジネスの中心地

広島のシンボルである平和記念公園にも近いこのエリアは、老舗百貨店やファッションビル、官公庁やオフィスビルが集中する、広島の伝統的な中心市街地です。交通の要所でもあり、昼間人口の集積は市内で突出しています 。
このエリアの立地特性は、大手町を中心としたビジネス街性と本通りや中央通りといった繁華街性が非常に高く、ベッドタウン性は低いという、典型的な都心型です 。夜間人口3,760人に対し、昼間人口は57,723人と、実に15倍以上の人が日中このエリアで活動しています。

卸売業小売業宿泊業飲食サービス業に従事する人が圧倒的に多く 、まさに商業とサービス、ビジネスの中心地と言えます。
質の高い商品やサービスを提供する専門店金融不動産専門技術サービスといったビジネス向けの業種、さらには高単価な飲食店やバーなど、ビジネスと消費の両面で高いポテンシャルを持ちます。

■流川町・薬研堀:中四国最大級の食とエンターテイメントの歓楽街

広島の夜を代表するのが、飲食店やバー、クラブなどが約3,000店以上ひしめき合う、巨大歓楽街「流川・薬研堀」エリアです。昼夜間人口差が非常に大きく、夜間に活気が集中する典型的な夜の街です 。
このエリアの就業者で最も多いのが「宿泊業、飲食サービス業」であり、その比率は市内の他のどのエリアよりも突出しています。また、居住者の住宅所有関係を見ると、「民営の借家」の割合が60.2%と非常に高く、賃貸住宅に住む単身者が多いことが特徴です。

あらゆるジャンルの飲食店バースナックといった夜の業態が中心です。地元客だけでなく国内外の観光客もターゲットとなるため、明確なコンセプトと話題性、そしてインバウンド対応が成功の鍵となります。

■横川駅周辺:新旧のカルチャーが融合する、個性派の集う発信拠点

JRと路面電車の結節点でありながら、独自のカルチャーが根付く街です 。駅前の商店街には昔ながらの店と、個性的な個人経営の飲食店や雑貨店が混在し、独特の雰囲気を醸し出しています。
このエリアの居住者は、1人世帯の割合が68.2%と非常に高く、中でも20代の単身世帯が県平均の約2倍と突出しています 。これは、若者が集まりやすい環境であることを示唆しています。また、交通手段として鉄道・電車や自転車の利用率が高く、自動車への依存度が低いのも特徴です。

コンセプトの尖ったカフェ古着屋雑貨店といった個人経営の店舗や、若者向けのニッチな飲食店に向いています。「好き」を追求するクリエイティブな層に響く、独自の価値提案が求められるエリアです。

■この記事のまとめ

大規模再開発によって、広島の都市構造や人の流れは大きな変革の時代を迎えています。このダイナミックな変化は、新たなビジネスにとってこの上ない好機と言えるでしょう。

出店を成功させるためには、今回ご紹介した各エリアが持つそれぞれの特性とターゲット層を、市場データに基づいて深く理解することが不可欠です。自社の事業コンセプトがどのエリアのポテンシャルと最も共鳴するのかを慎重に見極め、戦略的な一歩を踏み出すことで、進化し続ける水の都・広島の大きな可能性を掴むことができるでしょう。

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