瀬戸内の玄関口で出店チャンス!高松市の飲食市場とエリア別注目ポイント

四国の中心都市のひとつであり、香川県の県庁所在地でもある高松市。瀬戸内海に面し、「海の玄関口」として古くから栄えてきました。現在も四国の経済・行政・文化の中心地として発展を続けており、人口約41万人を抱える都市です。高松港とJR高松駅、さらには高松空港を擁し、四国内外とのアクセスに優れた都市としてビジネス・観光の両面で注目を集めています。
うどん文化に代表される独自の食文化と、全国から訪れる観光客・ビジネス客の需要が交差する高松市は、飲食店にとって幅広いターゲットを狙える市場です。ここでは主要な4つのエリアを取り上げ、それぞれの特徴と出店のポイントを解説します。
■10秒でわかる!この記事の内容
・【高松駅・高松港周辺】四国の玄関口として観光客が集うターミナルエリア
・【丸亀町商店街エリア】再開発でにぎわう四国随一のアーケード街
・【県庁・高松市役所周辺】オフィスワーカー需要が集中するビジネス街
・【高松郊外エリア】車利用が中心、ファミリー層を取り込むロードサイド
■高松駅・高松港周辺:四国の玄関口として観光客が集うターミナルエリア
JR高松駅と高松港フェリーターミナルを中心に、四国の玄関口としての機能を持つエリアです。瀬戸内国際芸術祭や直島・小豆島観光の拠点にもなっており、全国・海外からの観光客の利用が多く見られます。駅直結の商業施設「高松シンボルタワー」や「JRホテルクレメント高松」などのホテル群には観光客やビジネス利用者が集まり、昼夜で安定した需要があり、出張や旅行で訪れる人々を取り込むチャンスが豊富にあります。特に、飲食店が100件近くあるこのエリアでは、昼間人口10人あたりに1件の割合で飲食店が存在しており、飲食店の競争率は県内平均よりも高いと言えます 。
観光客にとっては香川名物の讃岐うどんや海鮮料理といったご当地グルメが強い集客力を持ちます。また、ビジネス利用者や学生にはテイクアウト対応のカフェやベーカリーがマッチし、昼夜で異なる需要に応えられる二毛作的な店舗展開が有効です。
■丸亀町商店街エリア:再開発でにぎわう四国随一のアーケード街
高松の中心市街地を代表する「高松丸亀町商店街」は、長さ約470メートルのアーケード街で、再開発により新たな商業施設や飲食店が次々と誕生しています。アパレルや雑貨、カフェが並び、若年層やファミリー層の買い物客で平日・休日を問わずにぎわいます。このエリアの昼間人口は約26,000人と、夜間人口約4,500人の約5.7倍にも達します 。この昼夜間の差は香川県や全国平均よりも非常に高く、日中の人通りが非常に多いことがわかります 。
比較的賃料は中心部ならではの水準ですが、集客ポテンシャルの高さから小規模から中規模まで幅広い飲食業態にチャンスがあります。カフェ、スイーツ、クラフトビールバー、さらには地元食材を使ったレストランなど、日常使いからトレンド性の高い店舗まで親和性が高いエリアです。特に観光客と地元若者の双方を意識した個性ある店舗が支持されやすい環境にあります。
■県庁・高松市役所周辺:オフィスワーカー需要が集中するビジネス街
香川県庁や高松市役所をはじめとする行政機関、オフィスビルが集積するエリアです。昼間人口が高く、平日ランチ需要を中心に安定した飲食需要が存在しています。駅や商店街と比べると観光色は薄いものの、日常利用の多いエリアとして定番業態が根付きやすいのが特徴です。このエリアの昼間人口は約21,800人おり、夜間人口約4,400人の約4.9倍です 。昼間人口の約76.9%が第2次・第3次産業の従業者で、行政・オフィスワーカーが中心の活動人口となっています 。
短時間で食べられる定食屋、うどん・そば店、カレー専門店など回転率を重視した業態が特に効果的です。また、近年はテイクアウト需要も高まっており、惣菜や弁当販売を組み合わせることで売上の安定化を図ることが可能です。ビジネス層をターゲットにした健康志向ランチやデリも親和性が高い選択肢といえます。
■高松郊外エリア:車利用が中心、ファミリー層を取り込むロードサイド
高松市の南部や郊外には、大型ショッピングモールやロードサイド店舗が立ち並ぶ商圏が広がっています。自家用車利用率が高く、駐車場を備えた店舗はファミリー層にとって利便性が高い点が特徴です。休日には家族連れがまとめて買い物・外食を楽しむケースが多く、週末の集客が特に期待できます。
ファミリーレストラン、回転寿司、焼肉、パン食べ放題カフェなど、子ども連れに配慮した飲食業態が有利です。また、郊外型の強みを生かし、ドライブスルー対応のファストフードや郊外ならではの広々とした空間を活かしたレストランも人気を得やすい傾向にあります。ファミリー層と若年層を同時に取り込める業態設計がカギとなります。
■この記事のまとめ
高松市は「駅・港」「商店街」「オフィス街」「郊外型」と4つの特色ある市場を持ち、それぞれが異なるターゲット層を抱えています。観光需要と地元需要が共存することで、安定した飲食市場を形成しており、今後も観光施策や再開発を背景に出店チャンスは拡大していくと考えられます。
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