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店舗物件の内見準備と内見チェックポイント!

店舗物件の内見・現地確認

インターネットや不動産会社で物件を絞り込んだ後は、いよいよ実際の物件を見学する「内見(ないけん)」です。店舗物件は、開業・出店の成功を左右する「立地」や「物件スペック」をしっかりと確認しなければいけません。確認事項は、専門的なことも多くあります。限られた物件探し期間と時間で行う内見は、事前準備が重要です。この記事では、店舗・テナント物件の内見注意点やチェックポイントについて解説します。

■10秒でわかる!この記事の内容
・内見は、主に現地でしか確認できない内容を確認する。
・事前準備を行い、写真や動画撮影も行い、できるだけ多くの物件を内見して比較検討する。
・実際に最寄り駅から歩いて確認し、曜日や時間帯も変えて人通りの違いも確認しよう。

内見とは

内見(ないけん)とは「内部見学」を省略した言葉で、インターネットや不動産会社で気に入った物件を見つけた際に、実際に現地を訪れて物件内部を見て確認することをいいます。最近では、オンライン内見を行っている不動産会社や物件もあります。店舗物件の内見は、物件の細部や周辺環境まで確認する必要がありますので、ご自身が現地確認することをおすすめします。

物件探しと内見の流れ

インターネットで希望条件に合う物件が見つかったら、不動産会社に問い合わせや相談を行い、内見を申し込みます。WEBサイトから内見の申し込みをする際は、合わせて不動産会社へ希望条件も添えて申し込みすることをおすすめします。サイト未公開の物件や、より条件に近い物件が見つかることがあります。

●STEP1 店舗物件専門サイトで希望エリアの物件や相場感をチェック
●STEP2 不動産会社へ物件問い合わせ・相談・内見申し込み
●STEP3 内見・周辺環境調査
●STEP4 比較・検討
●STEP5 物件決定

内見の事前準備

内見は30分程度で行われます。現地での確認を必要とする気になっていることは、全てクリアできるように確認事項の整理など、事前準備を行いましょう。当日は、現地で記録できるように持ち物を準備しましょう。

●ノートやペン
間取図に書き込んでも構いませんが、ノートを持参すると便利です。複数の物件を内見することも多いと思いますので、1冊のノートにまとめると比較や確認モレも防げます。

●カメラやスマートフォン
写真や動画を撮影すれば、記憶が曖昧になっても確認できます。また、動画で撮影すれば音声メモも残せるので便利です。

●方位磁石
日当たりを重視する業態・業種や、日当たりを避けたい場合など、方位を重視する方は持参しましょう。スマホアプリ利用や100円ショップでも購入できます。

●メジャー
内見の必需品です。寸法を測り間取図に書き込んでおけば、内装工事の打合せにも役立ちます。メジャーを置いたまま写真撮影すれば、後で写真と合わせて確認もできます。3m以上ある長いものがおすすめです。

●懐中電灯
スケルトン物件では、照明がついていない場合があります。広い物件では、スマホのライトでは不十分なこともありますので、懐中電灯が便利です。

店舗物件の内見注意点やチェックポイント

飲食店を例に、内見時のチェックポイントを確認していきましょう。事前に、チェック項目と確認事項をリストにして持参すると、内見での確認モレがなくなります。また、比較検討する際に役立ちます。

●周辺環境・交通
現地ではじめに確認するのが物件周囲の状況です。内見当日、現地待ち合わせの場合は、早めに現地に向かい、最寄り駅から物件まで歩いて、周辺状況を確認しましょう。ターゲットとする人や通行量、最寄り駅からのアクセスや分かりやすさなども含め、現地の状況を確認しましょう。

項目例: □駅の利用者、□最寄り駅からの所要時間・分かりやすさ、□人の往来、□競合・近隣店舗の状況、□近隣店舗の営業時間、□騒音や臭気、□周辺施設、□周辺駐車場 など

●外観
人目につくかどうかは、出店後の集客に大きく影響します。また、お店の顔になる外観は、店舗イメージを左右します。同じビルや周囲のテナント・看板も、自店に影響を与えます。

項目例: □第一印象、□視認性、□間口の広さ、□看板設置スペースとサイズ など

●フロア
居抜き物件の場合は、現状のレイアウトから営業時をイメージして、客席や接客導線も確認しましょう。厨房機器や造作物だけでなく、フロア全体を確認することが重要です。

項目例: □レイアウト、□導線、□通路幅、□客席と席数、□厨房、□収納量、□トイレ、□事務・休憩スペース、□柱や梁の位置、□天井高、□バリアフリー対応 など

●インフラ
引き込みの有無はもちろんですが、飲食店では、業態や使用機器により、必要な容量も異なります。新設や容量変更は、配線や配管工事が高額になることがあるので、必ず確認しておきましょう。給水や排水は、圧力の弱さやつまりも気を付けたい部分です。

項目例: □電気・動力、□ガス、□水道・排水、□引き込み状況と容量、□容量引き上げ可否、□水圧、□排水つまりと漏水 など

●厨房設備
居抜き物件で、厨房機器や家具を引継ぎ場合は、詳細に確認しておきましょう。機器の品名や型番、年式などを写真撮影すれば後で確認できます。換気扇のパワー不足と、排気による吸気不足も問題になることもありますので確認しましょう。

項目例: □厨房機器、□排気ダクト、□吸気口、□グリストラップ、□厨房防水 など

●その他
その他、敷地内駐車場の場所やサイズ、空中階の店舗は、階段からの導線やエレベーターサイズなども確認しましょう。

項目例: □敷地内駐車場、□エレベーターサイズ、□エアコン、□セキュリティ、□残設備の程度や故障、□害虫・害獣、□近隣との関係、□避難経路 など

この記事のまとめ

店舗・テナント物件の内見注意点やチェックポイントについて解説しました。現地での確認は物件だけでなく、周辺状況も平日・休日・昼・夜と時間を変えて確認しましょう。物件の外観や内部は、設備有無の確認はもちろんですが、容量や状態なども細部まで確認することが重要です。また、こまめな写真や動画撮影を行うことで、内見後にも確認でき、内装工事の打合せにも便利です。現地でしか確認できないことを、効率良く確認・記録し、多くの物件を比較検討することで理想のお店づくりを目指しましょう。

店舗ネットワークでは、希望条件に合わせた物件検索や物件リクエスト機能で、開業に必要な物件情報をお届けいたします。地域密着の不動産会社が、出店をサポートいたします。

著:店舗ネットワーク本部

”日本最大級”の加盟店舗数「店舗ネットワーク」で物件探し