居抜き物件を利用した出店のメリット・デメリット 2022.12.09まめ知識 最近、コストを抑えて工事期間も短縮できることから人気の「居抜き(いぬき)物件」。店舗探しの時には「居抜き」か「スケルトン」のどちらかで迷う方も多いと思います。メリットが多そうな居抜き物件ですが、当然デメリットもあります。この記事では、居抜き物件を利用した出店のメリット・デメリットについて解説します。 ■10秒でわかる!この記事の内容 ・居抜き物件の最大のメリットは、費用を抑え工事期間が短縮できること。 ・前テナントの認知度は、メリットもあればデメリットにもなる。 ・居抜き物件は物件数が少ないため、不動産屋に相談し非公開物件も入手しよう。 居抜き物件とは 居抜き(いぬき)物件とは、前テナントが使用していた内装や設備機器、什器などが残ったままの状態になっている、店舗物件や事務所のことです。飲食店では、厨房機器などの設備をそのまま利用できるため、コストを抑えスピーディーに開業できます。ただし、居抜き物件は「造作譲渡料」の支払いを求められることがあるので注意しましょう。 居抜き物件で出店するメリット それでは、居抜き物件で出店するメリットを確認していきましょう。 ●工事費・設備費などを節約できる 前テナントが使用していた内装や設備を利用できるため、出店に必要な初期費用を安く抑えることができます。つまり、開業資金をより早く回収することができるといえます。 ●工事期間を短縮できる 内装や設備機器がある程度揃っているため、工事期間も短くできます。開業までの工事期間も、家賃の支払いは必要となりますので、工事期間短縮は準備期間の賃料負担を減らすことができます。 ●近隣の認知度が高く、同業態であれば前テナントの顧客を取り込める 以前飲食店だった場所に、次も飲食店がオープンすることは珍しくありません。業種が近い場合は、近隣の認知度が高いため、前テナントの顧客を取り込みやすいといえます。ゼロから始めるより、有利な可能性があります。 居抜き物件のデメリット メリットがあれば当然デメリットもあります。しっかりチェックしていきましょう。 ●内装やレイアウトの自由度が低い 前テナントの内装・設備機器・什器がある状態から、店づくりを行うことになるため、スケルトンのようにはいきません。変更の自由度は低くなります。こだわって改修する場合は、想像以上の費用がかかってしまうこともあります。設備が不足している、過剰である、不具合いがあることも少なくありません。十分に確認したうえで契約を進めましょう。 ●前テナントのイメージが残る 居抜き物件は、前テナントの印象が強く残るケースがあります。もしも、近隣へ悪いイメージを与えていた場合には、不利になることがあります。その際には、イメージ刷新のために大幅なイメージアップを図る必要があります。前テナントが撤退した理由も含め、しっかりと調査することも大切です。 ●条件にピッタリの物件は少ない 現状回復が一般的のため、スケルトンに比べ、居抜き物件は数が多くありません。居抜き物件を専門に扱うWEBサイトもありますが、出店するエリアが決まっている場合は、地域をよく知る不動産屋、管理会社に相談することで、WEBサイトに掲載する前の物件情報を入手できる場合があります。 この記事のまとめ 居抜き物件のメリット・デメリットについて解説しました。費用を抑えた出店なら居抜き物件がおすすめです。但し、出回る物件数も少ないことから、人気エリアはあっという間に借り手がついてしまいます。専門のWEBサイトで探す以外に、エリアの不動産会社へ相談しWEB掲載前の情報入手も行いましょう。お宝物件が見つかり、理想により近い出店が叶うかもしれません。 店舗ネットワークでは、希望条件に合わせた物件検索や物件リクエスト機能で、開業に必要な物件情報をお届けいたします。地域密着の不動産会社が、出店をサポートいたします。 著:店舗ネットワーク本部 ”日本最大級”の加盟店舗数「店舗ネットワーク」で物件探し 物件情報はこちら まめ知識居抜き, 物件選び